ponchack kinder photo
デタラメな自然育児満喫中によりカメラマン開店休業中。
署名にご協力ください!

助産院の中の我が家。散らかってるのは退院の日だからです!


突然ですが、署名活動をしています。
みなさんにも理解してもらいたい問題なので、
非常に長文ですが、是非読んで頂けたら嬉しいです。

私はなっちゃんをアクアバースハウスという世田谷区の助産院で産みました。
助産院とは医療行為を一切行わずに、
助産師さんの介助だけで自然なお産をする所です。
多くは見た目は普通の一軒家で、助産師さんが数名います。
助産師とは国家資格で、妊娠・出産・育児の専門家です。
分娩台はなく、自由な姿勢でいきみます。
陣痛促進剤も使わないし、会陰(赤ちゃんが出るトコロね)も切りません。

妊娠がわかった時、最初は総合病院に行きました。
次に個人の産婦人科病院にも通いました。
でもなんかフに落ちない。
毎回検診の帰りに、なーんか自分には合わないような気がする、、、と悩み、
説明を聞きにいった助産院で、目からウロコが落ちました。
お産って、自分の持ってる力で産むんだということ。
産ませてもらうんじゃないってこと。
今日から毎日一万歩歩いて!体冷やさないで!
安全に健康に産むための努力は自分でちゃんとしなさい・・・。

どの病院が快適に産ませてくれるのかしら、なんて考えてた自分、
助産師さんの言葉に目が覚めました。
と同時に、自分にはここでの出産が合ってるんじゃないかって思ったんです。
検診はたっぷり時間をとって、ゆっくり話をして、励ましてくれる。
毎月助産院に行くのが本当に楽しみでした。
そして、やまっちょさんに支えられ(本当に体を支えられながら)、
信頼できる助産師さん達に囲まれ、とても幸せなお産ができました。
四畳半の和室で、産んだその夜からまだ名前の無いちょいすくんを真ん中に
やまっちょさんと川の字で寝泊まりした5日間は本当に夢のようでした。

入院中の助産師さんの育児指導は実に頼れて大らかで、
それが私とやまっちょさんのストレスのない育児の土台を作ってくれました。
退院する時に助産師さんは、
「ちょっとでもわからないことや悩みがあったら気軽に電話して。
夜中でもいいからね。」と、言ってくれました。
今でもそんな助産師さん達に会いたくて、
毎月の助産院のお茶会に顔出しては、育児話を楽しんでます。
私は2人目も3人目も助産院で産みたいと思っています。

***

ところが、4/1の医療法第19条の改正施行により、
全国の助産院が閉鎖の危機に追い込まれているのです。。。

新聞やネットでも深刻な問題として記事になったりしてるので、
ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
国会でも何人かの議員さんが問題を唱える意見を出しています。
しかし私は知人に聞くまで全くこのことを知らなかったし、
自分の知らないところでこんな状況が起こりつつあることに驚いています。

医療法第19条の改正がどういう内容かというと、
今までは助産院の開設にあたっては「嘱託医」を定めることが条件でした。
それが今回の法改正によって、
「嘱託医療機関」を定めることも条件に追加されたのです。
助産院は医療設備が無いのだから、
『医者だけじゃなく、病院とも提携して下さい。』なんて、いいことじゃない。
その方が安心だし。何が問題なの?
って思いません?
それが問題だらけなんです。
助産院は医師や病院から提携を拒まれているのです。

病院からしてみれば、
正常なお産であれば助産院で問題なく終わる筈が
緊急に搬送されてくるという事は必ず何か異常が起きた場合であって、
異常分娩は患者とのトラブル、医療訴訟をまねくだけ。
産婦人科はどこも医師不足でいっぱいいっぱいなのに、
これ以上厄介事は引き受けたくない。
実際、正常なお産の経過であるかの見極めができてない助産院から
手遅れになりかけの産婦が搬送され、大変な思いをした産科医もいるようです。
(そういうダメな助産院には国の指導が入るべきだと思います。
でもほとんどの助産院は毎日、安全な幸せなお産の場を提供しているのです。)

国は法改正しただけで、病院と助産院の仲を取りもったりはしてくれません。
病院側には助産院との提携義務は無いので、
大変だから、、、って拒否し続けることができちゃいます。
一方、助産院側は、自分の努力で病院に声をかけまくり、
提携してくれる産婦人科を探さなくてはなりません。
しかし猶予は一年。
来年の4月までに「嘱託医療機関」を定められない助産院は
廃業に追い込まれてしまうというのです。
助産院を選ぶ人にとっては、病院は凄く大切な存在です。
しかし病院側には助産院を活用しようという思いはあまりないようです。
病院と助産院って、もっとお互いの役割を尊重すれば
助け合うことができるハズではないでしょうか。

世間では産む場所が足りないと大騒ぎしてるのに、
国も助産師を活用しよう、育成しようって言ってるのに、
いざ助産師になっても、開業すること自体が困難だなんて。
産む場所作れないどころか、今より減っちゃうんですけど。。。
なんじゃこりゃ、ですよ。

***

そもそも、「嘱託医」や「嘱託医療機関」を定めることが
助産院での出産の安全性を高めることにつながるんでしょうか?
助産院で緊急事態が発生した場合、
まず「嘱託医療機関」を通さねばならないのであれば、
その時その「嘱託医療機関」に受け入れる余裕が皆無だったら?
緊急事態に、搬送先を探して手間取ってしまうかもしれません。
さらには「嘱託医療機関」が決まってるせいで、
他の病院にも受け入れを断られるかもしれません。

じゃあ、どうしたら一番いいんだろう?
欧米では産科の緊急搬送システムがちゃんと構築されていて、
その中に助産院のような施設も組み込まれているそうです。
日本でも、国がちゃんと責任を持って全ての出産施設をうまく連携させ、
安心してお産できる環境作りをすべきではないでしょうか。

例えば世田谷区ではNICU(新生児集中治療)がある病院は2つだけです。
安心だからと言って、皆がそこで産むのは到底無理な話です。
本当にこの病院を必要としている人がそこで産め、
違う場所を選択した人でも、万が一の時には
必要な設備が整った病院へスムーズに搬送される
連携システムが必要ではないでしょうか。
去年、病院に入院したのに、
その後、緊急搬送先を探したがなかなか決まらずに
産婦が亡くなってしまった事件も起きました。
今のままではまた同じような悲劇が起こるかもしれません。

助産院では、妊娠期間中に何度も病院で検査をして、
問題のない妊婦だけがお産をします。
少しでも異常な兆候があれば直ちに病院に搬送します。
経験を積んだ助産師さんの見極めはとても慎重で安心です。
ただ、搬送時間を考えると病院で産むよりもリスクが高いのも事実です。
5〜10%の母子は、助産院から病院に転院したり緊急搬送されるそうです。
でもそこに国が仕切る緊急搬送システムが整備されてたらどうでしょう?
不安材料が減れば、助産院を安心して選択する人も増えると思います。
助産院で産む人が増えれば、寝る暇もなく働いている
産科医の負担を少しでも減らすことができるでしょう。
産科の閉鎖に歯止めをかけることができ、地方の妊婦さんが
車で何時間もかかるところへ検診に行かずに済むかもしれません。

***

この改正を決めた方々は、
全出生数の1%でしかない助産院なんて
存続できようができまいが別にどうでもいいし、
病院で産んどけば安心だろうって思ってるんでしょうか。

出産は病気じゃありません。
WHO(世界保健機構)は心身ともにリラックスしたお産が
正常なお産につながるとの調査結果を発表しています。
その報告では自然なお産には
医療介入をできるだけしないことが望ましいとなっています。
医療設備が充実=安全なお産とは言い切れないのです。

日本人は昔はみんな助産所や自宅で子供を産んでたんです。
助産所は古き良きものです。
なくすどころか、良さを見直してこれから増えるべき施設だと思います。
助産院で産んだ沢山の人から、また助産院で産みたい、
お産はすばらしいものだったと聞きます。
助産院で産む人が増えれば、少子化の解消にもつながる気がします。
有名人が助産院を選んだり、自宅出産したり、
スローライフとかロハスとか自然ものがブームの昨今、
助産院や助産師ってもっと注目されて行く存在なハズです!

(だからと言って、出産は本来命がけのものだから
安易に流行りで助産院を選ぶことには賛成しません。
おしつけるつもりも全くありません。
自然出産が最高だとも思ってません。
優先されるべきは母子ともの安全です。
私の助産院の先生は、自宅出産は扱ってるけど、
危険なのであまりすすめたくないと言ってました。
ただ病院であっても不幸な結果になることもあります。
どちらが危険、安全とは言い切れません。)

お産って、女性にとって本当に大きな大切な問題です。
そんな一大事だからこそ、
色んな選択肢の中から自分に合う産み場所を選べて、
家族で納得のいくお産ができるようになればいいと思うのです。
何が起こるか心配だからと、
NICUがある病院で産むことを選んだ人にとっては
それが満足の行くお産だろう。
病院の大部屋でママ友作ったりも楽しかったり、
人生に何度もあることじゃないのだから、贅沢して、
エステして、フレンチのフルコースを食べるのもいい。
痛いのに弱い人は無痛分娩が幸せなお産だろうし、
帝王切開だって、それが赤ちゃんが選んだ自然なお産の形だと思う。
私は助産院が自分にあっていて、幸運にもトラブルも起きず、
とても満足の行くお産ができました。

なのに、今後助産院で産むことは選択できなくなるかもしれないのです。
私は今回この署名について色々調べていて、
助産院の存在そのものに懐疑的な意見も何度も目にしました。
しかし、産前、産後のお母さんに対するこまやかなケアや、
あのやすらいだ空間は助産院ならではのものだと思ってます。
一言で助産院はいらないと言ってしまう人に、
助産院で産めて本当に良かったと思ってる人が
どれだけいるかをわかって欲しい。
助産院で産むことのリスクを理解した上で、
助産院で産むことを選んだ人達の
産む場所の自由まで奪われるのはおかしいと思ってます。

***

今回この医療法改正を改善してもらうべく、
署名活動のための団体「お産といのちの全国ネット」が発足しました。
全国の母親らに呼びかけで6月までに署名を集め、
国会に提出することになりました。
署名の請願書の内容は、
●行政が産科の緊急搬送システムを構築すべき
●助産所開設条件の再考
●そもそも根本的な問題である産科医・助産師の育成推進
●地域のお産場所をむやみな集約化で減らさない
などです。

(※追記です↓
世間の妊婦さんが、もっともっと助産師さん指導で
お産に向けて身体作りや心構えが出来ますように。
そして、お産にも救命救急が適用されますように。
ということも活動内容に含まれてるのだそうです。
これを読んだ方が教えて下さいました。
説明不足ですいません。さらに詳しく勉強します。)

要するに、今回の法改正に反対!という署名です。
目標は100万人。
東京知事選で石原さんが集めた票は280万票。
なんと気の遠くなるような数でしょう。。。
署名って何の効力もないんじゃとちょっと思ってましたが、
意外にも今迄かなり国会を動かしてきたんだそうです。
最近では医療保険のリハビリ日数制限が、
署名によって見直しになったそうです。

産むのは私たちなのに、
私たちの声が届かない国会で、色んな事情や思惑によって、
私たちの今後の大切な産み場所がなくなろうとしているのです。
みんなが自分の望んだ場所で、望んだ産み方で
満足のいくお産ができるような、そんな社会にしていくためにも、
将来、なっちゃんにもお産の場所の選択肢を残せるように、
できることをやろうと、署名活動に参加することにしました。

私に会った人、賛同してくれたら署名をお願いします。
会えない人にも、これから署名用紙を送ろうと思ってます。
これを読んでくださって賛同して頂ける方、お子さんがいる方、忙しい方、
「大変そうだし・・・」を一歩乗り越えて、署名活動に協力してください。
面倒くさがり屋の私も今回、自分の人生で初めて、署名活動をしています。
知らない人にも声をかけて説明をして名前を書いてもらってます。

それでも署名活動は難しいという方もいらっしゃることでしょう。
でも、ここまで読んで頂いただけでも心から感謝します。
ありがとうございました。

※この記事をリンクして呼びかけて頂けるだけでも嬉しいです。
http://ponchack.14.dtiblog.com/blog-date-20070519.html

※お産といのちの全国ネット
http://www7b.biglobe.ne.jp/~osantoinochi/
ここから署名用紙がダウンロードできます。
署名についてのQ&Aもあります。
署名用紙のプリントができないという方、
このブログのコメント欄に
“管理人にのみ公開”にチェックしてご住所お名前をお知らせ頂ければ
私の方から署名用紙を送ります。
勿論個人情報は今回の件以外には使用致しません!
※衆議院・参議院両院に提出するので同じ署名が2つ必要です。
(署名用紙は衆議院提出用と参議院提出用の2種類あります。)
※同じ住所の方も「〃」「同上」ではなく、正式にご記入お願いします。
※年齢制限はないので子供の名前も大丈夫です。
※お産といのちの全国ネットへの送付期限は6月10日です。
私に送って頂ける場合は6/3までに届くようお願い致します。

ーーー参考記事ーーー

◯嘱託医探し、悩む助産師 医療法改正案「産科医に限る」(asahi.com)
http://www.asahi.com/special/obstetrician/TKY200606290359.html
◯開業助産所、3割ピンチ 嘱託医義務化に確保厳しく(asahi.com)
http://www.asahi.com/health/news/OSK200702090083.html

◯どこで産むの?(Sankei WEB)
http://www.sankei.co.jp/yuyulife/iryo/200704/iry070402001.htm
http://www.sankei.co.jp/yuyulife/iryo/200704/iry070403003.htm
http://www.sankei.co.jp/yuyulife/iryo/200704/iry070404003.htm

◯安心して産むために(岩手日報)
http://www.iwate-np.co.jp/kurasi/umu/umu.htm

◯開業の条件/医師との連携高い壁に(河北新報社)
http://blog.kahoku.co.jp/osansos/2007/04/post_37.html

以下3つは助産院で本来扱ってはいけない逆子を扱われ、
子供を亡くしてしまった方のブログから。
私はここの日記、コメントも全て読み、何度も涙しました。
その助産師は本当に許せませんし、
他にもそういうひどい助産師がいないとも言い切れません。
助産院で産もうと思ってる方にはこちらも読んで欲しいと思います。
◯例えて言うなら『自慰行為』(助産院は安全?)
http://plaza.rakuten.co.jp/josanin/diary/200509270000/
◯“暴力的なお産”(助産院は安全?)
http://plaza.rakuten.co.jp/josanin/diary/200704180000/
◯無資格助産行為(助産院は安全?)
http://plaza.rakuten.co.jp/josanin/diary/200702090000/

こちらもコメント欄で助産院についての厳しい議論がかわされてます。
◯ある産婦人科医のひとりごと/助産所の安全性確保についての議論
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2007/03/post_d6f6_7.html

こちらは主に病院の処置による被害
◯陣痛促進剤による被害を考える会
http://homepage1.nifty.com/hkr/higai/

◯産院激減時代。理想の出産場所は?(All About)
http://allabout.co.jp/children/diwks/closeup/CU20070329A/
◯大葉ナナコさんのブログ
http://oobananako.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_dd6c.html
◯助産院で産める?産めない?(All About)
http://allabout.co.jp/children/birth/closeup/CU20040531C/index.htm
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【2007/05/19 23:00】 子育て | トラックバック(0) | コメント(24) |
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  • Author:ponchack
  • 山本雅世
    世田谷区在住カメラマン。
    子育て中。
    たまに仕事してます。
    たまに親子撮影や講習会などもします。
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